広さよりも壁の量を見てみる
新しいお部屋を探すとき、まずは「LDK 10畳以上」「洋室 6畳」といった広さに目がいくものです。
広いお部屋は開放感があって素敵ですが、実は家具を配置するときに一番大切なのは、床の広さよりも壁の面積だったりするんです。
おしゃれなデザイナーズ物件や角部屋でよくあるのが、壁一面が大きな窓になっていたり、隣の部屋へ続くドアがたくさんあったりして、家具を置ける壁が意外と少ないというケースです。
憧れの大きなソファを部屋の真ん中にしか置けず、かえって狭くなった…なんて失敗は、間取り図の段階で防ぐことができます。
内見や図面チェックのときは、ぜひここに家具を置いたとき、壁は足りているかな?という視点で見てみてくださいね。
家具配置で後悔しないためのチェックリスト
- テレビ端子の位置と対面の壁
テレビを置く場所はコンセント位置で決まります。ドアの開閉と干渉しないか要チェックです。 - ベッドの頭を置く壁
ヘッドボードを壁につけたい場合、窓やクローゼットの扉にかぶらないか確認しましょう。意外と枕元の位置が決まらなくて困ることが多いんです。 - コンセントの数は足りているか
キッチン家電やスマホの充電、掃除機など、使いたい場所にコンセントがないと、延長コードだらけの部屋になってしまいます。
壁がしっかりあるお部屋は、家具の配置がしやすく、結果的にスッキリとした余白を作りやすいんです。
収納は大きさよりも奥行きと場所
ウォークインクローゼット(WIC)という言葉、響きだけで魅力的ですよね。
でも、一人暮らしや二人暮らしの場合、大きなWICが一つあるよりも、適切な場所に使いやすい収納が分散しているほうが、部屋が散らからないこともあります。
私が以前住んでいた部屋は、大きなクローゼットが寝室に一つだけありました。
その結果、帰宅してすぐに脱ぎたいコートやバッグをわざわざ寝室まで持っていくのが面倒で、結局リビングのソファに置きっぱなし…という散らかりループに陥ってしまったんです。
収納を見るときは、何でも入る大きさよりも、入れたいモノが入る奥行きと生活動線に合った場所を意識してみましょう。
散らからない部屋を作る収納のポイント
- 掃除機やストック品の居場所
クローゼットのパイプ下や、廊下の物入れなど、掃除機やトイレットペーパーのストックを隠せる場所はありますか?これらが外に出ているだけで、生活感が一気に出てしまいます。 - クローゼットの奥行き
布団を収納したいなら、奥行きが必要です。逆に、服をかけるだけなら浅くても大丈夫。持っている衣装ケースが入るサイズか、メジャーで測ってみてくださいね。 - 玄関周りの収納力
靴だけでなく、雨に濡れた傘や、ダンボールを開けるハサミ、宅急便の印鑑など、玄関には小物が集まります。ちょっとした棚があるだけでも快適さが違いますよ。
平日の朝をシミュレーション
間取り図を見ているときは、休日の優雅な過ごし方をイメージしがちですが、本当に大事なのは平日の忙しい朝の動きです。
寝起きで頭が働いていない状態でも、スムーズに身支度ができるかどうか。
これを私は勝手に朝のゾンビ・シミュレーションと呼んでいます。
例えば、洗面所とキッチンの距離。
お化粧をしながらお湯を沸かしたり、洗濯機を回しながら朝食の準備をしたりするとき、この二つの場所が離れすぎていると、行ったり来たりだけで疲れてしまいます。
また、洗濯機からベランダ(干す場所)までのルートも重要です。
濡れて重たい洗濯物を持って、部屋中を移動するのは大変ですよね。
ストレスフリーな動線確認のコツ
- 図面の上を指でなぞってみる
起きる→トイレ→洗面所→着替え→キッチン→玄関という朝のルーティンを、指でなぞってみましょう。線が複雑に交差したり、長すぎたりしませんか? - ドアの開く向きを確認する
トイレのドアと洗面所のドアがぶつかる、冷蔵庫を開けると通路が通れない、といったドア干渉は地味なストレスになります。 - 内見で実際に歩いてみる
恥ずかしがらずに、内見の現場で実際の生活スピードで歩いてみてください。コンセントの位置や、日当たりの変化なども肌で感じられるはずです。
完璧な間取りというのはなかなかありませんが、自分の生活リズムに合った間取りは必ずあります。
ここなら、無理なく心地よく暮らせそうと思えるお部屋に出会えるよう、少しだけ想像力を働かせてみてくださいね。

